one's daily life
「キャー」
「だ大丈夫ですか、さん」
10代目!!と私のお兄ちゃんを尊敬してやまないという獄寺隼人。
彼は沢田綱吉の妹だから私のことも色々気遣ってくれたりする。
たとえそれが私自身を見てくれている分けじゃなくても嬉しい。
そんな彼に今日もドジな私は助けてもらっている。
というか今……抱きしめられている?
意識した途端に恥かしくなり、真っ赤になる頬。
何を勘違いしているのか、あろうことか私のおでこに自分のおでこをくっ付けてくる。
おかげで私の頬は茹蛸みたくなってしまった。
何だが視線を感じ見上げてみると、吸い込まれそう綺麗な瞳と目がぶつかる。
見られていたという恥かしさと、目の前にある獄寺君の綺麗な顔に沸騰寸前まで追い込まれた私。
「さん……熱はないみたいですね」
とニッコリと笑う獄寺君。
ダメな私と獄寺君のやり取りはいつもこんな感じだったりする。
ちょっと恥かしかったりするけど、慣れつつある私。
そんな日常が嬉しい
「さん。失礼します」
チュッ
可愛いリップ音と共に柔らかい物が私の口を掠める感覚。
「すいません。あまりにも可愛くて我慢できませんでした」
獄寺君の妙に色っぽい声にノックダウンしてしまう私。
キスはレモン味って言うけど……分からなかった。
てか私ファーストキスだったんだけど。
しかも何時もと何だか違う雰囲気になってきてるんだけど。
ヤ バ イ。
この雰囲気に流されちゃいそう。
ああ、お願いだから何時もの獄寺君に戻って。
さっきまでの日常come back!!
(此れが明日からの日常光景)